あのトモ

- 本に出てくるあの娘ぼくがトモダチになろうっていったらどんな顔するんだろう -

日本

「おらおらでひとりいぐも」…四十六億年プラスアルファの人生を振り返る普通の婆ちゃんの話

最近、私のばあちゃんは87歳の誕生日を迎えた。 87歳、とgoogleカレンダーに書いてあって、正直驚いた。とっても長生きだ。私のばあちゃん達は二人ともボケもせずシャッキリとしている。 ばあちゃんは最強だ。もちろん身体は衰えているけど、ちょっとやそっ…

「草枕」… ひとつ手にとっては丁寧に検討する「余」先生との時間プライスレス。

くたびれている。と、帰りの電車でぽつり浮かぶ言葉。 だからって、気分の転換に何処に行きたい訳でもなし。場所が解決してくれるとは、思わない。同じ理由で、新しい何かを始めて、リフレッシュしようとも、思わない。くたびれているが故、動けないと言える…

ここは退屈迎えに来て … 憧れは形を変えてゆくけど。

私は就職のタイミングで関東から関西へわざわざ移動してきた。よく訊かれるその理由をうまく説明するのに、この本が一役かってくれそうな気がして、読んでみた。 アラサーのひとで、地元も都会も知っているひとは、あるあるとうなづきながら読めそうな一冊だ…

Memoirs - おとうさんに会いたくなった

わたしは普段から父親とは仲が良い方だと思いますが、この週末は特に「おとうさん」に会いたくなりました。 そのきっかけのひとつが Memoirs という冊子。現在開催中の三条富小路書店に行き、棚の上にそっと置かれたこの優しい小編に出会いました。 いしみち…

パン屋再襲撃 - つい、タイトルで手に取っちゃいます

新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/03/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 4回この商品を含むブログ (19件) を見る 1989年バブルの崩壊時期、私の生まれた頃に書かれた村上春樹の短編集。 6つの短編で構…

浮世の画家 - 戦後の責任意識ってものについて初めて考えさせられた

浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)作者: カズオイシグロ,飛田茂雄出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/11/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 58回この商品を含むブログ (53件) を見る 京都・大阪市民読書会 さんに参加してきた際の課題図書でした。 Kazuo …

きりこについて - 可愛いは作れる、ブスは直せる

きりこについて (角川文庫)作者: 西加奈子出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/10/25メディア: 文庫この商品を含むブログ (15件) を見る 写真写りの悪い一枚を見て落ち込んで「まじブスなんだけどw」と呟いたら 「ブスは直せ…

ヨコハマ買い出し紀行 - 穏やかな終末を横須賀から描く

ヨコハマ買い出し紀行 1 新装版 (アフタヌーンKC) 作者: 芦奈野ひとし 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/10/23 メディア: コミック 購入: 10人 クリック: 78回 この商品を含むブログ (40件) を見る ケン・リュウの短編集「紙の動物園」のあとがきに、同…

マチネの終わりに- 現在は、過去と未来の矛盾とな

マチネの終わりに 作者: 平野啓一郎 出版社/メーカー: 毎日新聞出版 発売日: 2016/04/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (15件) を見る 夏の終わりに近所の川のほとりで 「マチネの終わりに」を。ベンチでページを閉じ終えると、セントラルパークで…

少女の世界 - スクールヒエラルキー毎に異なる悩み

xoy.webtoons.com 漫画。しかも、現在連載中の無料でみれる、ウェブ漫画です。 27歳も後半戦になって、青春学園ものいいなあなんて思いはじめました。 これ、ただの恋愛ものではなく、女子同士の地味で醜い小競り合い、見栄の張り合い、中学からの確執なんか…

ムーンライト・シャドウ - 早朝四時の"恋"

キッチン (角川文庫)作者: 吉本ばなな出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1998/06/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 182回この商品を含むブログ (296件) を見る もうすぐお盆。東北地方のよくある国道からちょっと入った山中の集落にあるわたしの田舎では…

モテキ4.5 - いつかちゃんと私

モテキ(4.5) (イブニングKC)作者: 久保ミツロウ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/09/07メディア: コミック購入: 11人 クリック: 296回この商品を含むブログ (78件) を見る ブックオフで安かったので積読しといた一冊。映画も本編の漫画もおもしろかった…

一茶 - そもさん。風流人なんかじゃない、泥臭い作家先生へ

新装版 一茶 (文春文庫)作者: 藤沢周平出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/04/10メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (9件) を見る 拝啓 小林一茶様。 これは約200年後の未来からあなたへ向けたファンレターです。 藤沢周平という作家によ…

一茶俳句集 - すごい共感できちゃうかわいいおっさんの句集

一茶俳句集 (岩波文庫)作者: 小林一茶,丸山一彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1990/05/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 29回この商品を含むブログ (13件) を見る 教科書で習った小林一茶。様々な俳人の句に触れてきた中でもなんか彼の句が好きです…

海炭市叙景 - 薄闇の日々からのみ分かるほんの少しの希望について

海炭市叙景 (小学館文庫)作者: 佐藤泰志出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/02/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 呉美保監督「きみはいい子」がとてもよかったので彼女の他の作品も調べていると「そこのみにて光輝く」を知りました。そこか…

生きている源八 - 男前なキャラクター光る短編集

生きている源八 (新潮文庫) 作者: 山本周五郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1988/09/28 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る 前回に引き続き山本周五郎です。「さぶ」ですっかり山本周五郎作品のキャラクターと、…

さぶ - 時代小説はおじさんだけが楽しむものだと思っていました

さぶ (新潮文庫) 作者: 山本周五郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1965/12/28 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 183回 この商品を含むブログ (71件) を見る 時代小説はおじさんが楽しむものだと思っていました みなさん時代小説ってどのタイミングで手…

空が青いから白を選んだのです - 少年刑務所受刑者たちの詩集

空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集 作者: 受刑者,寮美千子 出版社/メーカー: 長崎出版 発売日: 2010/06 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 37回 この商品を含むブログ (5件) を見る 奈良は大和郡山にある素敵な書店、とほん さんの廊下…

豚吉とヒョロ子 - 踊るカタカナ、ドグラマグラだけじゃない!...

夢野久作全集〈1〉 (ちくま文庫) 作者: 夢野久作 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1992/05 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログ (5件) を見る 夢野久作 豚吉とヒョロ子 これは電車で読むの禁止本でした、おもしろすぎです。 青空文庫で読…

空港にて - どこか、遠くへ行きたいな

※ イメージは空港ではなく京都駅だけど、いつも空港に近いものを感じます。 ミレニアム後の閉塞感で生まれた小説 村上龍「空港にて」は、2001年から2003年にかけて発表された、8つの話からなる短編集。 ノストラダムスだ!ミレニアムだ!なんてお祭り騒ぎし…

円卓 - 小学校のクラスのヒーローは、いま

円卓 (文春文庫) 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2013/10/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (25件) を見る 小学校三年生のあの頃 小学校三年生の頃を覚えているだろうか。 西加奈子による小説「円卓」は、小学校三年生の渦原琴子…

一千一秒物語 - 月に変にさせられて月になっちゃった話

一千一秒物語 (新潮文庫) 作者: 稲垣足穂 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1969/12/29 メディア: 文庫 購入: 19人 クリック: 106回 この商品を含むブログ (108件) を見る 稲垣足穂「一千一秒物語」よりお月さま 今日のお月さまの光が澄んでいたから思い出し…