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あのトモ

- 本に出てくるあの娘ぼくがトモダチになろうっていったらどんな顔するんだろう -

ビラヴド - ビラヴドであって欲しかった物語

ビラヴド―トニ・モリスン・セレクション (ハヤカワepi文庫)作者: トニモリスン,Toni Morrison,吉田廸子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/12/10メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (10件) を見る 124番地は悪意に満ちていた。 物語は…

海炭市叙景 - 薄闇の日々からのみ分かるほんの少しの希望について

海炭市叙景 (小学館文庫)作者: 佐藤泰志出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/02/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 呉美保監督「きみはいい子」がとてもよかったので彼女の他の作品も調べていると「そこのみにて光輝く」を知りました。そこか…

生きている源八 - 男前なキャラクター光る短編集

生きている源八 (新潮文庫) 作者: 山本周五郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1988/09/28 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る 前回に引き続き山本周五郎です。「さぶ」ですっかり山本周五郎作品のキャラクターと、…

さぶ - 時代小説はおじさんだけが楽しむものだと思っていました

さぶ (新潮文庫) 作者: 山本周五郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1965/12/28 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 183回 この商品を含むブログ (71件) を見る 時代小説はおじさんが楽しむものだと思っていました みなさん時代小説ってどのタイミングで手…

舞台 - 生を演じることが下手くそな人へ

舞台 (講談社文庫) 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/01/13 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 下手くそな道化を演じる人間の物語 カイヨワ の 「遊びと人間」 の中では、人類は文明化の過程で 模擬(演技) と 眩暈 から…

遊びと人間 - まず、あそぶってなんだっけと思い。

「あそぶ」行為について、かんがえていました。 冗談を言うことが苦手な私は「あそぶ」ことも同様に苦手です。会話の途中でふざけてくる「おちゃめ」な人たちの軽やかさは羨ましくもありますが、不意を突かれると度々その返しに困り、固まってしまいます。友…

空が青いから白を選んだのです - 少年刑務所受刑者たちの詩集

空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集 作者: 受刑者,寮美千子 出版社/メーカー: 長崎出版 発売日: 2010/06 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 37回 この商品を含むブログ (5件) を見る 奈良は大和郡山にある素敵な書店、とほん さんの廊下…

豚吉とヒョロ子 - 踊るカタカナ、ドグラマグラだけじゃない!...

夢野久作 豚吉とヒョロ子 これは電車で読むの禁止本でした、おもしろすぎです。 青空文庫で読める、夢野久作の小説です。いまから91年前、大正15年の作品です。 わたくしごとですが、この2017年始はインフルエンザで隔離されておりました。当然本屋には行け…

ジュラシック・パーク - 不満を持ったエンジニアはこわいぞ

ジュラシック・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) 作者: マイクルクライトン,Michael Crichton,酒井昭伸 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1993/03 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 33回 この商品を含むブログ (29件) を見る あらすじ https://ja.wikiped…

円卓 - 小学校のクラスのヒーローは、いま

小学校三年生のあの頃 小学校三年生の頃を覚えているだろうか。 西加奈子による小説「円卓」は、小学校三年生の渦原琴子(通称:こっこ)の目線で、小学校三年生の世界が生き生きと描かれている。読んでいるとあの頃に置いてきてしまった感情、「ふつう」な…

アルジャーノンに花束を - 絵画を完成させるような人生

ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」② ... つづき さあ、有名なあらすじ このお話は、普通のひとの半分くらいのIQしか与えられず生まれついた男が、特別な手術によって普通の人の倍くらいのIQを持つようになり、いろいろなことに気づいたり、考え込…

アルジャーノンに花束を - 大人になるってのは、さめていくことなんでしょうか

ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」大人になること① 大人になるにつれてさめる「酔い」 ついこの間二十何回目かの誕生日を迎えた。そうしてまたひとつの節目が始まった。 最近見えてきたことがある。西加奈子の「きりこについて」という小説(これ…

一千一秒物語 - 月に変にさせられて月になっちゃった話

稲垣足穂「一千一秒物語」よりお月さま 今日のお月さまの光が澄んでいたから思い出して読みかえした。 仕事の帰り道に空を見上げればみんな詩人になってしまう。ちょっとくたびれてる頭と日によって違う顔をするお月さま。なんでもないその日にちょっとだけ…

ティンブクトゥ - イヌの皮を被った哲学者

ポール・オースター「ティンブクトゥ」からミスター・ボーンズ ヒトは微妙な差異の上に、多少は近いところがあったってひとりも同じでは無いんだけど、イヌやネコだってこの例には漏れない。ペットのいる暮らしをしてみたくて保護犬・猫の情報の掲載されてい…

ニューロマンサー - ディストピアを渡り歩くクールでハードボイルドな女殺し屋

ウィリアム・ギブスン「ニューロマンサー」からモリィ 本作を読み終えた直後だからこの作品を取り上げるけど、なかでも検討するならモリィかなと思った。サイバーパンクというジャンルを作り出したという本作は、かなり読みにくい。ギブスンの世界観の描写は…

タイタンの妖女 - 地球人の事を想いすぎてだれよりも地球人になってしまったロボ

カート・ヴォネガット「タイタンの妖女」からサロ 本を通してたくさんの人物と出会ってきたなかで、はじめに検討したいとパッとでてきたのがかれだった。何故ならかれにはなんとかトモダチを与えてあげたいと思ったからだ。 「タイタンの妖女」でかれが出て…