あのトモ

- 本に出てくるあの娘ぼくがトモダチになろうっていったらどんな顔するんだろう -

巨神計画 - 地底の巨人発掘プロジェクト、始動

女子ですが巨大ロボの出てくる物語と聞くとわくわくします。

特にそれが敵か味方かわからないけど、強大な力として、場違い的に存在してしまって、それを待てあます系の作品ってわくわくしませんか。

強大な力を持て余す系なら単純に武器や生物兵器、秘密の知識とかでもいいのですが、巨大ロボはビジュアル的に"めっちゃ最強!!"感がダイレクトに感じられてかっこよくて、なぜか興奮するんですよね。しかも本作ときたらそのロボがロストテクノロジーなのでもう厨二心狂喜です。

なお、日本人の自分としてはがっつり、風の谷のナウシカ巨神兵オームや、進撃の巨人の巨人たち、ぼくらのやエヴァンゲリオンのロボット、GR(ジャイアントロボット)などに影響されてわくわく感が増しているのは否めないです。

地底から蘇るロストテクノロジーの巨神…!

アメリカに住む11歳の少女、ローズは自転車で遊んでいるとき誤って謎の穴に落ちてしまいます。- ローズは助けられますが、後に救助隊が持ってきた航空写真には、穴の底、巨大な金属製の手の上に横たわるローズが写っていたのでした。

手の他にも全部で12このパーツが地球上のあらゆる場所から発掘され、謎のロストテクノロジーによる、女神を模した巨大ロボが組み立てられます。

ロボを動かすことができるのは生意気な女性パイロットと、ひ弱な言語学専攻の大学院生。

物語は<インタビュワー>による取材テープの録音の記録で構成されます。

ロボットは誰によって、何のために造られたのか。

ロボットはなぜいま、地表へ出てきたのか。

なぜ操縦できる人間が限られているのか。

そして物語の中心人物、インタビュワーとは何者か。

そそります、そそります。

いまどきっぽい読みやすさ!

インタビュワーの録音内容の起こしで物語が語られる手法が珍しかったのと、ロストテクノロジーを巡る謎にわくわくさせられます。

また語りの時系列はたまに順序が入り混じっており、うまく伏線を張ることに成功しています。

新鮮だったのは、キャラクター達がSFにありがちな形で、例によってどっかの学術機関のエリートとか軍の人々ばっかでいる中に、謎の人物<インタビュワー>の素性が全く伏せられたまま進んでいく構成です。えらく顔が広いですし、権力者のようですが全然ヒントが与えられません。

サイエンティフィクな、込み入った解説の場面は本文中にあまりないので、がっつりハードなSFをお求めの方には物足りないかもしれませんが、さくさくと読める系の本です。

案の定作者は日本のアニメに影響を受けたようですが、解説を見ると上述したアニメたちは絡んでなかったのが意外や意外でした。何でも息子のために考えた巨大ロボの話が発端でできた物語らしいです。本作が作家として処女作らしいです…すご。すでに映画化も決まっているそうで楽しみです。

こちら連作の第一弾のようなので今後も追っかけるとおもいます。