あのトモ

- 本に出てくるあの娘ぼくがトモダチになろうっていったらどんな顔するんだろう -

少女の世界 - スクールヒエラルキー毎に異なる悩み

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漫画。しかも、現在連載中の無料でみれる、ウェブ漫画です。 27歳も後半戦になって、青春学園ものいいなあなんて思いはじめました。

これ、ただの恋愛ものではなく、女子同士の地味で醜い小競り合い、見栄の張り合い、中学からの確執なんかが割合リアルに描かれていて、それが面白い。なかなかこれほどスクールヒエラルキーの各階層別にスポットを当てて描いた作品ってないです。

主人公はパン屋の娘で、家族に愛されてるな〜って感じの明るい女子高生、岡田成美。中学まではぽっちゃり体型だったのを一念発起、ダイエットに成功して、可愛い姿で高校デビューしようとホクホクしていたところ、入学してみた先ではそれ以上の人間離れした美女たちに囲われてしまうのでした。そんな美女たちそれぞれにも悩みはあって... というあらすじです。

成美は明るく、賢く、親しみやすいこでして、クラスにこんな子一人はいたなあと、回想しました。私の通っていた高校は共学で、私は高校デビューなんぞ目論まなかったにしろ、キラキラした人のいるクラスに当たった時のことを、なんとなくデジャブしていました。成美のような子もいて、みんなとそつなくうまくやるし、自分の意見も堂々というし、親しみやすい可愛らしさがあって、なんか特別眩しかったです。

特にリアルだったのは、クラスの中で誰かがハブられて行く過程です。正直、私の通っていた高校は割とみんな人間ができていて、このようなことはなかったのですが、中学までの時のことがデジャブしました。

昨日まで親しかった女子グループに陰口を叩かれ始めたので、違うグループになんとなく入れてもらう空気感とか、ただの噂レベルで誰かのことを叩く陰湿で息の詰まりそうなクラスの雰囲気とか。ああ、こういのあったよなと。私は一番タチの悪いやつで、どっちつかず。帰国子女だったので、なんとなくその特権に甘んじて、日本の学校独特の文化だよなあと、生意気にもみてました。

そしてハブる側の中心的人物、美奈と礼子のいうことなすことがリアルで痛々しかった。美奈は中学の時、美女に憧れてプチ整形やお化粧頑張りながらも、普段は地味キャラとして地味グループに属していた女の子。高校こそ、という気概でやはり頑張っていたのがことごとくうまくいかず、歪んでいきます。その僻みの対象は、なぜか普通キャラなのに美女グループと一緒にいることになる主人公、成美となり陰湿なハブりを始めるのです。地味グループにいるダサい自分も友達もすごく嫌になっちゃって、なんとかヒエラルキーの高い人になろうと奮闘するものの、自分の中身がついていけなくて、つまり外見の見栄に囚われた性格ブスになってしまっていて、結局はうまくいかない切ない女の子なんです。

一方で礼子は中学の時にひどいことをしていた女の子です。小学校までは金持ちのお嬢様で、頭脳明晰、クラスのリーダータイプのしっかり者で通っていた人気者でしたが、中学に上がって親の会社が傾き、貧乏生活を余儀なくされかつ、小学校の時には陰キャラだった女の子が華々しく中学デビューを飾り、自分の注目度も下がってストレス爆発しちゃった子です。

なんか、義務教育を受けている時代って、学校と家以外に社会は存在しないも同然だったので、そのどっちかしかはけ口はないんですよね。すごく息苦しい世界だったように記憶しています。クラスで微妙なポジションにいるときの休み時間、やることなくて辛かったのを記憶しています。あれは高一の時。なんとなく浮いていたわたしは、突っ伏していることが多かったものでした。中学の時に感じた周りとのズレはその頃さらに私の中で大きくなっていて、すべての同世代との会話がくだらなく思えていたものでした。それに容姿にもまったく自信はなかったので、おしゃれにも興味はなし。甘いものはおろか、食べ物そのものに興味も薄かったので昼食の興味もなし。芸能人やみんなが夢中のカルチャーにも興味がなし。すべて自分とは遠い次元の、美しい人しか話してはいけない話題に思えたものでした。今から思えば話題が合わなすぎたから、くだらないと意地を張ってみなしていたものでした。でもどうしようもなかったです。その後私は部活に熱中するという理由をかこつけて、なんとか通っていたからよかったのですが。... 突破口が見つからなかった場合、辛かったと思います。

大学に入ると世界は広がりました。社会と少し近くなって、一気に付き合う人間の年齢層、種類の幅が広がります。一人暮らしを始める人も周りには増えてくるし、別に義務教育だから学校行かなくても(多少はね)大丈夫だし、バイト堂々とできるし、半分働いている人もいるし、将来のことを考えなければいけないし、なんというか、より生活に根付いた自立した付き合いができるようになりました。

社会に入るとさらに広がって、自分で稼いで生活ができるようになったので、自信がつきました。しかし、一度社会に放り出されてしまった後の時の経過の速いことったら。まるでDIO様に操作されているのではないか、と思うくらいです。なんなのでしょう、この加速は。…

目まぐるしく過ぎて行く日々の中で、1日1日が重く、長く、濃かったあの頃のことを、折に触れて思い出したのでした。