あのトモ

- 本に出てくるあの娘ぼくがトモダチになろうっていったらどんな顔するんだろう -

すき好きノート - 節目の日に自分をみつめるツール

今月のはじめ、わたしが世に生まれてから28年目が始まりました。

わたしは年上にも年下にも見られることがありまして、自身としてはあまり年齢に頓着はありませんが、ハッピィバースディ。

誕生日はよくこれまで生きてこれましたという自分への労いと、よく生かしてきてくださいましたという周りへの感謝をもって、しずかにローソク消してケーキを食べる日です。

誕生日もいつも通りに本屋をフラフラしていましたが、誕生日だからか、いつもとは違う購買意欲に駆られていることに気がつきました。

立ち読みでしたが自身を振り返るような二冊を。

ポール・オースターの 「冬の日誌」

冬の日誌

冬の日誌

装丁が最高でため息をひとつ。オースターが歳をとってから自分の精神と身体について、訥々と語った2冊のうちの身体編に当たるものです。

パラパラとしていて「自分の身体の傷の数」の位置と数についての一文で、わたしは28年目にして、自分の身体のことをどれだけ知っているのだろうか、と思いました。

わたしは自分のすべての傷の位置を知らないし、骨の形だって知らないし、実はそう動かせるかもしれない筋肉の可動域を知らない。見えている範囲のものしかわたしはわたしをわかっていない。歳をとればオースターのような検討ができるのでしょうか。

翻訳の柴田元幸さんのコメントにあったように、これはたんにオースターの一人語りではあるのですが、オースターの詳細な観察眼を通して書かれた内容は、読者にオースター流の詳細な物の見方をさせるレッスンになる一冊になりそうです。

谷川俊太郎の好きノート

すき好きノート

すき好きノート

おもてから開くと子供用、裏から開くと大人用。

さまざまな、好きな〇〇は? というお題に谷川さんが答えるコールアンドレスポンス形式の半ページと、同じお題に対して読者が書き込みできる、罫線だけのノート半ページの見開き構成。

まさに、お誕生日ギフトなんかに良さそうな一冊です。オースターの本が気になったように、誕生日くらいでないと、自分の振り返りなんか、腰を据えてやらないものですしね。

好きな車、好きな言葉、好きな食べ物というオーソドックスなものから、好きな窓、好きな場所なんて少し抽象的なものまで。

構成的には、小学校の時にはやったプロフィール帳みたいなもんですが、谷川さんの言葉をもっての彼の回答があるので、読者の思考をうまく促し、ステキな回答を導けそうな魅力が有る一冊となっております。詩人の言葉の影響は強いです。

めくりながら、これは〇〇。これは、考えたことなかった、なんだろう。なんて、お誕生日ならではの振り返りをすることができたのでした。

色々使い方はあると思いました。その年の時の一番好きな〇〇一個ずつ、一行ずつ書き足していく使い方。ベストスリーを書いていく使い方。理由まで詳細にエッセイみたくまとめる使い方。

寒くなってきました。冬は、特に内省的な季節です。