あのトモ

- 本に出てくるあの娘ぼくがトモダチになろうっていったらどんな顔するんだろう -

アンドロイドの夢の羊

アンドロイドの夢の羊 (ハヤカワ文庫SF)

アンドロイドの夢の羊 (ハヤカワ文庫SF)

Amazonの海外SFセールでポチ買してしまいました。ずっと気になってた、スコルジー作品。

タイトルから某作品を思いっきり意識した作品なのか思いきや「アンドロイドの夢」という品種の羊が出てくるにとどまる、いわゆるアメリカらしいユーモアの効いた、エンターテインメント作品です。

あらすじ

近未来の地球が舞台。地球は銀河連邦政府に承認された六百七十七の国家のうち、軍事力ランキング五百三十位の国家となっていました。

地球には他の惑星からの知的生物の外交官が駐在しています。そんな外交関係がある国家のうち、軍事力ランキング四百八十八位の国家、二ドゥ族とは主に貿易で交流がありました。

文化の面で二ドゥ族と地球の人間たちはことごとくウマが合わず、地球政府の中では二ドゥに対して穏健に外交関係を続けて行くのか、距離を取るために敢えて遠ざける外交手段を取るのか、派閥が分かれていました。

やがて、二国間での戦争にまで発展しかねない流れになります。二ドゥ側から提示された関係改善の条件、それは「アンドロイドの夢」という珍しい品種の羊を探し出すことでした。

とくに面白かった点を紹介します。

ジョー

冗談じみたやりとりが満載です。

とくに最高だったところ。エイリアンとの戦争になりそうな旨を大統領に伝えるシーンですが、既視感。

「大統領にもこの件を伝えたのかね ? 」ヘファ ーはたずねた 。

「いまはセントルイスで 、幼稚園児たちを相手に読み聞かせをしているよう

陰謀、さらなる陰謀

二国間の外交問題から始まった、スコルジー版「羊をめぐる冒険」は他にもなぞの新興宗教団体〈進化した羊の教会〉、「アンドロイドの夢」品種の羊を撲滅してまわるなぞの第三勢力などを巻き込んでゆきます。

大元の黒幕は誰なのか、動機はなんなのか、奇妙なエレクトリックブルーに光る「アンドロイドの夢」種の羊は何がそんなにすごいのか、生きた個体は見つかるのか、二国間の関係の行方はどうなるのか…。

気になって、ページをめくるのが止まりませんでした。 羊の正体と、二国間の争いの結末が全然読めなくて面白かったです。