あのトモ

- 本に出てくるあの娘ぼくがトモダチになろうっていったらどんな顔するんだろう -

2010年代

「わたしを空腹にしないほうがいい」ごはんが空腹を満たすだけじゃないエッセイ

わたしを空腹にしない方がいい 著 : くどうれいん ジャケ買いしてしまった。 印象的なタイトルと、滋味に富みそうなイラストがセットでバッと目に入ってきた。ちょいと見てみると、ふむふむどうやら自分と近い世代の女の子が書いているみたいで、そんなとこ…

「好日日記」五感で味わう読書体験。

映画「日々是好日」がとっても良かった、と人に言いふらしていたら、その続編を貸してもらえることになった。それが「好日日記」。二十四節期という古い季節の区切りに合わせて、二十四章プラスアルファで綴られている、エッセイ?なのかな。 二十四節気 - W…

「ホモ・デウス 」- わたしはただのアルゴリズムなの?

話題の本、ホモ・デウス。さすがにとても面白かった。 翻訳が今年の9月にでてからというものどこの本屋にも面で並んでいるけど、原書は2015年、3年も前にヘブライ語で世の中に出ていたそうだ。 3年も、そう、3年、も!特にこういった新しい技術の話を扱う場…

「好き嫌い—-行動科学最大の謎」なにかを好きという時、その理由を説明できますか

「またけったいなもんが好きやなぁ」と、なんどか違う人に言われたことがある。例えば… SF小説、 仏像、 変わった生態の動植物、 クセの強いミュージシャン… なんかの話をしたあと(大抵一方的に語ってる)で言われる。 確かに、ハダカデバネズミがあんまり「…

「未必のマクベス」旅って、何だ?

読んだ。話題作だ。作者は前作からじつに22年ぶりにこの作品を出したという、大作だ。 「あなたは、初恋の人の名前を検索したことがありますか」なんて帯のキャッチコピーから、がっつり恋愛小説かと思いきや、どっちかというとクライム・サスペンス寄りな気…

「プーと大人になった僕」でばかみたいに泣いた話

9月14日公開の映画、「プーと大人になった僕」をみて、ばかみたいに泣いてきた。 プーと大人になった僕|映画|ディズニー公式 一緒に見に行った先輩も同じように開始早々から涙を流していた。私たちに共通するこの謎の涙腺崩壊ポイントは一体なんなのか。つ…

「青い月の石」を読んで ... 解けてしまう魔法について。

「オランダの50年の中で一番の子どもの本を書いた」おじいさん作家、トンケ・ドラフトによる子どものためのファンタジーだ。 岩波少年文庫なんて、成人してから初めて手に取ったかもしれない。 最近、これが読みたい、という強いこだわりが持てなくなった。…

「未来のだるまちゃんへ」を読んで

かこさとしさんの絵本が好きだった。 「おたまじゃくしの101ちゃん」が一番のお気に入りで、「からすの〜」シリーズ、それに「地球」や、「とこちゃんはどこ」など読んでいた記憶がある。 何がよかったって、内容がおもしろいのはもちろん、絵柄があたたかく…

「おらおらでひとりいぐも」…四十六億年プラスアルファの人生を振り返る普通の婆ちゃんの話

最近、私のばあちゃんは87歳の誕生日を迎えた。 87歳、とgoogleカレンダーに書いてあって、正直驚いた。とっても長生きだ。私のばあちゃん達は二人ともボケもせずシャッキリとしている。 ばあちゃんは最強だ。もちろん身体は衰えているけど、ちょっとやそっ…

世界の終わりの天文台 … いるか分からない相手と通信するロマン

冬は寒いから嫌だけど、寒いからこそ、わずかなあたたかさに気づけるのかもしれないとも思う。冬らしく、静かで、少し心があたたかくなるような本を探していたら、SFの新刊で良さそうなものと出会ってしまった。 主な登場人物 あらすじ 所感 主な登場人物 オ…

ここは退屈迎えに来て … 憧れは形を変えてゆくけど。

私は就職のタイミングで関東から関西へわざわざ移動してきた。よく訊かれるその理由をうまく説明するのに、この本が一役かってくれそうな気がして、読んでみた。 アラサーのひとで、地元も都会も知っているひとは、あるあるとうなづきながら読めそうな一冊だ…

Dinosaurs on other planets ... アイルランド版すれ違い家族の物語

こっから読めます|web 版 New Yorker 今年は英文のテキスト意識して読もうと宣言していたところ人に教えてもらいました。アイルランドの作家による短編です。New Yorkerのウェブ版で読むことができます。リンク先にありますが、sound cloudに音声版もありま…

中動態の世界 … 自己理解とセルフコントロールで自由を手に入れようと読めた

中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)作者: 國分功一郎出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2017/03/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (23件) を見る 「人はなぜ暇を潰そうとするんだろう、なぜ何もせずにはいられないのだろう」と…

モチベーション革命 - 稼ぐために働きたくない(たぶん、私たち...)世代の解体書

モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)作者: 尾原和啓出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2017/09/27メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る Amazonプライムでそのままダウンロードできたので読んでみました。…

LIFE SHIFT - 100年時代の(なんともマッチョな)人生戦略

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)作者: リンダグラットン,アンドリュースコット,池村千秋出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2016/10/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (16件) を見る あけましておめでとうございます。 年明け一発めはAmazonのベスト…

THE FIRST BAD MAN - “discomfortable brilliance” な作品の存在意義

The First Bad Man: A Novel作者: Miranda July出版社/メーカー: Scribner発売日: 2015/09/08メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見る 来春に岸本佐知子訳で、新潮クレストブックスから翻訳が出る予定の、ミランダジュライ未翻訳小説。 いちばん…

Memoirs - おとうさんに会いたくなった

わたしは普段から父親とは仲が良い方だと思いますが、この週末は特に「おとうさん」に会いたくなりました。 そのきっかけのひとつが Memoirs という冊子。現在開催中の三条富小路書店に行き、棚の上にそっと置かれたこの優しい小編に出会いました。 いしみち…

ハリネズミの願い - ヘンな自分だけど友達は欲しいんだっていう気持ち

ハリネズミの願い作者: トーンテレヘン,Toon Tellegen,長山さき出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/06/30メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (6件) を見る オランダでは相当に有名な作家だそう。 あとがきによると、テレヘンは医者をや…

すき好きノート - 節目の日に自分をみつめるツール

今月のはじめ、わたしが世に生まれてから28年目が始まりました。 わたしは年上にも年下にも見られることがありまして、自身としてはあまり年齢に頓着はありませんが、ハッピィバースディ。 誕生日はよくこれまで生きてこれましたという自分への労いと、よく…

2084 - 1984 再解釈

2084 世界の終わり作者: ブアレムサンサル,Boualem Sansal,中村佳子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/08/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る フランスで最も権威のある文学賞の一つ、アカデミーフランセーズを受賞した、アルジ…

「言葉にできる」は武器になる。- 言葉を紡ぐことは、立派にものづくりでした ...

「言葉にできる」は武器になる。作者: 梅田悟司出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2016/08/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (8件) を見る 話題書コーナーでずっと気になっていたコイツ。 自他ともに求めるインプット人間…

こちらあみ子 - 応答せよ、こちら読者です

こちらあみ子 (ちくま文庫)作者: 今村夏子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2014/06/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (13件) を見る 「あひる」「星の子」と昨年からまた活発に作品が出ていて、その度に話題になっている、ものすごい作家のデビュー作…

マチネの終わりに- 現在は、過去と未来の矛盾とな

マチネの終わりに 作者: 平野啓一郎 出版社/メーカー: 毎日新聞出版 発売日: 2016/04/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (15件) を見る 夏の終わりに近所の川のほとりで 「マチネの終わりに」を。ベンチでページを閉じ終えると、セントラルパークで…

少女の世界 - スクールヒエラルキー毎に異なる悩み

xoy.webtoons.com 漫画。しかも、現在連載中の無料でみれる、ウェブ漫画です。 27歳も後半戦になって、青春学園ものいいなあなんて思いはじめました。 これ、ただの恋愛ものではなく、女子同士の地味で醜い小競り合い、見栄の張り合い、中学からの確執なんか…

モテキ4.5 - いつかちゃんと私

モテキ(4.5) (イブニングKC)作者: 久保ミツロウ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/09/07メディア: コミック購入: 11人 クリック: 296回この商品を含むブログ (78件) を見る ブックオフで安かったので積読しといた一冊。映画も本編の漫画もおもしろかった…

巨神計画 - 地底の巨人発掘プロジェクト、始動

巨神計画 文庫 (上)(下)セットメディア: セット買いこの商品を含むブログを見る 女子ですが巨大ロボの出てくる物語と聞くとわくわくします。 特にそれが敵か味方かわからないけど、強大な力として、場違い的に存在してしまって、それを待てあます系の作品っ…

舞台 - 生を演じることが下手くそな人へ

舞台 (講談社文庫) 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/01/13 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 下手くそな道化を演じる人間の物語 カイヨワ の 「遊びと人間」 の中では、人類は文明化の過程で 模擬(演技) と 眩暈 から…

空が青いから白を選んだのです - 少年刑務所受刑者たちの詩集

空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集 作者: 受刑者,寮美千子 出版社/メーカー: 長崎出版 発売日: 2010/06 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 37回 この商品を含むブログ (5件) を見る 奈良は大和郡山にある素敵な書店、とほん さんの廊下…

円卓 - 小学校のクラスのヒーローは、いま

円卓 (文春文庫) 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2013/10/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (25件) を見る 小学校三年生のあの頃 小学校三年生の頃を覚えているだろうか。 西加奈子による小説「円卓」は、小学校三年生の渦原琴子…